本当に大切なこと

2016年4月10日に放映された「伝説のまほうつかい」の視聴感想。

【おことわり】
本所管理者の思うところがあり、本ウェブログや上記リンク先のウェブサイトにおいて、当該番組のタイトルは記しておりませんので、あらかじめご了承ください。
また、ここに記した内容は本ウェブログ管理者が視聴した結果感じたことなので、他の方の所感や、当該作品制作サイドの意図と異なる場合があります。

【ナシマホウ界の夜行列車】
話を日本国内に絞ると、2016年4月現在以下のとおりになります(臨時列車は除く)。

  • サンライズ出雲・瀬戸(東京・岡山間は併結)
  • カタツムリニア(夜行便)

かつては数多くの夜行列車があったのですが、時代は変わりましたね。

【第十話】
大事なのは、魔法を使えるかどうかということではない。人間の気持ち。相手を思いやる気持ち。相手のために何かしてあげたい気持ち。そうして、気持ちを実行に移す行動力。それがあるかどうかということだ。そういう観点で見ると、(物語上の)どちらの世界に住む人も変わらない。
今回は、シリーズの根幹に当たるであろうこのテーマが提示されただけでうれしく思います。

第十話は、「第二部」のはじまり。リコさんがどういう名目で自分の世界を飛び出してきたのかは触れられていませんが、次回予告を見る限り、これからしばらくの間、朝比奈さんと逆の立場で「魔法界と違うこと」「魔法界の人々と共通すること」を感じ取っていくのだろうと思います。

【某「リニア」について】
なぜか各所で様々なネタにされるのが、今期のシリーズに登場する「カタツムリニア」。今回は、「急行」や「夜行」があるということが提示されました。言い換えれば、魔法界とナシマホウ界はそれだけ離れており、気軽に行き来するわけにいかないことになります。

もう少しわかりやすく説明してみます。
たとえば、上野~青森間。昔は夜行列車もありましたし、電車特急でも9時間前後かかっていたようです。当然、優等列車でないもので移動したら一日程度かかることになります。時間的にも距離的にもうんと離れているので、覚悟がないとそういう移動はできなかったのではないでしょうか(もちろん、費用面でも)?
それが、東北新幹線の開業により、上野~新青森間が約3時間半に。日帰りできるという点でかなり気軽になりましたが、費用面を考えると、やはりそれなりの目的意識を持たない限り実行には移せないでしょう。

今までのシリーズで異次元の世界へ移動するのは、不思議な力で短時間に行なわれていたため、「最終決戦」以外で覚悟を決めているシーンはさほど多くありませんが、今回はそういう時間設定があるということを考えると、朝比奈さんもリコさんもそれなりの覚悟と決意を持ってお互いの世界へ飛び出していることがわかります。
つまり、ここには「苦労してでも、自分の殻を打ち破り、抜け出せ」というメッセージが込められているのかもしれませんね。