モフちゃんの気持ちと「手を取り合う」こと

一週間遅れのハロウィンネタと「モフちゃん」の活躍についての所感です。

【第三十九話】
この話では、違う世界の人たちが手を結ぶということを全面に出しています。ただし、物語中ではまだ「違う世界同士がつながったから一連の事件が起きた」のか、「違う世界同士が結びつくことが問題を解決する手段」なのかは明示されていませんが。

一方の現実世界。
「別々の世界で生きてきた人たちが集まって各地で非社会的な活動をする」組織に立ち向かう、または解消するために必要なのは、地球全体レベルでの協力体制。「自分の国は関係ない」ということを言っていては、決して自分たちの望む方向にはいかないはずです。

ということで、今期の魔法界とナシマホウ界、そうして闇の魔法やムホウが支配する世界というのは、今の地球上の世界に置き換えて考えることができるのではないでしょうか?

【モフちゃんの映画】
恒例の舞台挨拶回の様子を直接見ることができなかったため、純粋に作品自体を観た際の所感です。
(以下、ネタバレにつながる表現が含まれる可能性があります。また、メディア等で語られている内容は見ていないため、それらと違う考え方が含まれている可能性もあります。ご了承ください。)

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今回の作品は「偉大なる可視化」。
みらリコたちへの強い思いがキュアもふちゃん(仮称)を生み出し、孤独な黒熊(ただし、熊本県に生息するくまではない)の後ろ向きな気持ちが生み出した闇の力に立ち向かう。そうして、風船に込められているのは一人ひとりの願い。

では、闇の力は「武力」で抑え込んだのか?
いいえ、モフちゃんが黒熊の心に話しかけたことで、相手の気持ちを動かしたのだろう。その期間中、モフちゃんは「幽体離脱」したような状態になったため、一時的に普通のぬいぐるみに戻っていたと考えたい。
ただし、沈黙の時間は相手に本当の気持ち、言葉にしにくかった気持ちを伝えるための時間でもあった。だから、その声は相手に届いたのだ。

さて、この作品をごらんになった方は正しい魔法の使い方を理解できただろうか?
(誤った使い方)

  • 目の前でいきなりボリュームのある火や水を出すこと
  • 魔法のかけ合いをすること
  • 調子に乗って花のプリンセスを召喚すること

(正しい使い方)

  • 使用前に相手のことを考える
  • 誰かを不幸にするような用途に使用しない
  • 事前に、挿入歌として使用されている同名の歌詞を理解しておく

今期はテレビシリーズがゆるめに展開していることもあり、舞台挨拶回の入場券を入手できない場合は鑑賞を見送る予定でしたが、無理にでも?観に行ったのはよかったのかもしれません。