ナビゲーションシステム使用時に気をつけたいこと

MM*18D iPod再生画面
アライさん(仮名)「フェネック、この『おとのでるはこ』についている『なびしすてむ』って、一体何なのだ?」
フェネック「アライさ~ん、それはアライさんを『あさっての方向』に連れてってくれる『きかい』なんだって~。」
アライさん(仮名)「えっ、アライさんをあさっての方向に連れてってくれるのか?」
フェネック「うん、そうだよ~。」(本当は、これがなくてもあさっての方向に行ってしまうんだけどね~)

それはさておき、ナビゲーションシステムを使用するときはきちんと特性を理解し、現地情報を確認しておかないと、本当に「あさっての方向」に誘導されてしまうという例の紹介。

【SAPA付属施設等を目的地とする場合】
まずは、岐阜県各務原市の「世界淡水魚園水族館」を目的地とし、一般道路で向かいたい場合。この施設は中日本高速道路でいう「ハイウェイオアシス」の一部となっているため、東海北陸自動車道の川島PAから直接訪問することができるようになっています。

施設情報表示有無の選択
施設名称検索で「あくあとと」まで入れれば、ほぼこの施設が特定されますが、ここで詳細表示を省略すると、この場所へは東海北陸自動車道で直接向かう経路が選択されます。
既定の設定で検索した結果
この状態で案内を開始すると、仮に直前のICで一般道路に出たとしても、頑なに東海北陸自動車道へ戻る経路を案内されるばかりなので、周辺地理に詳しくない限り、一般道路で直接向かうのが困難になります。

目的地付近道路の選択
そこで、目的地を周辺の駐車場ゲートに設定。すると、その場所が高速道路上か、または一般道路上かを選択することが可能に。
目的地を一般道路にして設定
目的地設定にひと手間かけることにより、一般道路で目的地に入る経路を設定することができました。

【距離優先モードの使用】
「距離優先」の経路は本当に最短経路を選定してくるため、交差点周辺での露骨なショートカットや狭い生活道路等への誘導、こま切れな有料道路の利用などを提案されたりすることがあります。

これを選択する際は経路のプレビューを実施し、本当にこの経路でよいのか検討することを推奨します。また、実走して気にくわない点がある場合は、案内を徹底的に無視することも重要です。

【都市高速道路等と一般道が並走している場所】
たとえば、名古屋第二環状自動車道(通称「名二環」)は国道302号の上や下を行く構造になっているため、上から見ると両者の経路が重なっています。そこで、国道302号から名古屋第二環状自動車道に入る経路を利用した場合、ICを通過したことは認識してくれるのですが、知らないうちに走行中の道路が国道302号に戻ってしまうことがありました。

この状態で名古屋第二環状自動車道から東海自動車道(東名高速道路)へ向かいたいとき、上社JCTから支線に入る必要があることを事前知識として知っておかないと、どうしたらいいか混乱することになります。

【ついでに、オーディオ設定でひと工夫】
最近は、スピーカから運転者までの距離を設定することにより、音場をコントロールすることのできる機器が増えています。
MM*18D スピーカディレイ設定画面
この機器の場合、購入時設定は全てが「100cm」になっていますが、とりあえず補正機能を使用しない場合はこの数値を全て「0cm」にすることを推奨します。一見(一聴?)、両者は同じことのように思えますが、「0cm」にしたほうがより自然な感じとなるので、当該機能がある場合はお試しください。
(メーカによってはリスニング位置を設定する機能が追加されている場合もあります)