MicrosoftがWindows 7のサポートを2020年1月14日で終了するというアナウンスが出ている中、どこかのタイミングで導入することになるWindows 10の使い勝手をメインのPCで検証しておくべきと考えたので、バックアップをとった上でアップデートを試しました。
こちらのメインPCでは、システム用ドライブとしてM.2 SSDを使用しているため、直接クローンを作成するのが困難。そのため、Windows 7の機能にある「バックアップ」を用いてデータ用HDDにシステムイメージを作成。
手元にWindows 7のインストールディスク(メーカ製PCのリカバリディスクではない)がある場合は、DVDからの起動でインストールメニューの「コンピューターの修復」が利用可能ですが、そうでない場合は「システム修復ディスク」も作成しておきます。
その後、SSDを新しいものに交換して、「システムの復旧」からシステムイメージをリストアしました。
この際、接続している全てのドライブを初期化しようとするので、接続するストレージは最小限にしておくといいでしょう。ストレージを接続したままにする際は、復元先以外のドライブに対して初期化の除外指定も忘れないようにします。
復元したドライブでWindows 7が正常動作することの確認が取れたら、Windows 10へのアップデートを開始。2019年10月現在、Windows 7の正規ライセンスを所持していれば、Microsoftのウェブサイトから引き続きアップデート用のファイルをダウンロードするして適用することが可能です。
(具体的な手順は他のウェブサイト様やウェブログに多数掲載されているので、そちらを参照してください)
さて、WIndows 7からアップデートした際、メーラソフト「Windows Live Mail 2012」を使用してきた方は、Windows 10上でまともに使えないということに気づくと思います。具体的には、電子メールの送受信ができなかったり、フォルダを移動したメッセージを閲覧できなくなったりするようです。
2017年1月10日でWindows Live Mailシリーズのサポートが終了しているため、Microsoftが今さらWindows 10上で動作するようにソフト修正することはありません。一方で、「WIndows Live Mail 2012を入れなおすと使えるようになる」という報告も見かけます。当方で試した結果、確かにWindows Live Mail 2012をアンインストールした上で再インストールすると、電子メールの送受信ができるようになりました。
こちらは、WIndows 7に入れてあったWindows Live Mail 2012のバージョン表示。
一方で、Windows 10に入れなおしたWIndows Live Mail 2012のバージョン表示。
Windows 7の環境下では、Windows Live Mail 2012のサポート期間中に同ソフトの更新プログラムが提供されていたと思いますので、Windows 10上での動作はバージョンに依存するように見えます。
(今後、WIndows Live Mailシリーズにはセキュリティ面などのメンテナンスも入らないので、継続利用するかどうかはご自身でよく判断された上で行動するようにしてください)
なお、再インストール作業を実施する前に、WIndows Live Mailのメッセージをバックアップし、再インストール後にメッセージをインポートすることを推奨します。初期設定では、以下の場所にメッセージが保存されています(モザイク部は、ログインしているユーザ名が入ります)。