新潟県の佐渡島に渡って知ることができる、トキのこと。
トキと佐渡島の保護施設等
- 1967年に「トキ保護センター」開設
- 1990年に「佐渡トキ保護センター」として移設
- 2007年に「佐渡トキ保護センター野生復帰ステーション」竣工
- 2008年にトキの放鳥が開始される
- 2010年から佐渡島外でのトキの分散飼育開始
- 2013年に「トキふれあいプラザ」公開開始
- 「トキの森公園」は午前八時半開館、環境保全協力費名目で大人400円を徴収
「トキの森公園」にある施設の一つが「トキ資料展示館」。いろいろ観察する前に、この中でトキのことを知っておくと、その後の見かたが変わると思います。
資料展示館から見えるのは、「佐渡トキ保護センター」のトキ飼育ケージ。多少距離があって、トキの姿を観察するのは少し難しいですが、カラスに似たトキの鳴き声などを実際に聞くことができます。
トキの飼育ケージのほか、クロトキなどを飼育しているケージもあります。
もう一つの主な施設が「トキふれあいプラザ」。公園内で、一般の人がトキをもっとも近くで観察することができる場所になっています。
施設内部はこのような感じ。
そのときの居場所によって異なりますが、トキの姿を近くから観察可能。
訪問時は、顔のまわりが橙色の幼鳥の姿もありました。
さて、保護センターにおける目標の一つが、繁殖・飼育したトキの自然復帰。単にこの環境に戻しただけでは、次の世代に繋ぐのは難しいでしょう。そこで重要となるのが周辺環境の整備なのですが、そのためには周囲の方々の協力や支援も必要です。
その一例が、この水田。減農薬などの手法は「環境整備」に該当する一方、農家や住民たちの理解や協力がなければ成立しません。
同様に、この「トキビオトープ」も関係者の協力なしには維持できません。
トキに限らず、ヒトの活動で個体数が左右される生きものの保護活動は、単に環境を整備するだけではなく、そこに暮らす人間の理解や協力、場合によっては教育なども必要であることを知っておくべきと考えます。