熊猫で速度計を見ずに速度を知る方法

以前掲載した記事の補足。

鉄道車両の運転士は、速度計を見ずに現在の速度を知る能力が要求されますが、自動車の運転免許を取得する際にそのような能力は要求されません。しかし、速度計以外の方法で現在の速度を知ることができれば、視界を前方からそらす機会が減るので安全運転にもつながると考えられます。

よく言われるのが、「音で感じる」ということ(「回転計の数値を見る」という回答は、指定自動車教習所的に誤りらしい)。確かに間違いではありません。
慣れれば、音だけでなく、景色の流れ方でも違いがわかるようになりますが、普通の人であれば5km/h程度の分解能でしか感じることができないと思います。

ここでは、熊猫や500のTwinair+デュアロジック車限定のテクニックを紹介します。

graph2
この図は3000回転ベースで変速させるときの回転数~速度のパターンですが、ECOモードを切にして自動変速させたときは、アクセルペダルを常識的な範囲で踏み込んだ場合、ほぼこの図どおりに変速します。

つまり、
1速から2速に変わると20km/h
2速から3速に変わると40km/h
3速から4速に変わると60km/h(ここだけ図よりも早く変速している)
4速から5速に変わると85km/h
であると覚えると、制限速度が40km/hや60km/hの道路で制限速度を守るのが容易になります。

参考までに、ECOモードを入にした場合は
1速から2速に変わると20km/h
2速から3速に変わると35km/h
3速から4速に変わると53km/hくらい
で変速しているようにみえます。

当該車両にお乗りの方は、ぜひご自身の車両で関係性を感じてみてください。車両の特性を意識することにより、さらにスマートに運転するヒントが見つかるかもしれません。