CD吸出し環境の見直し

新たな吸出し環境の構築をした際に使用したPCが突然故障し、吸出し作業ができなくなってしまった際、当初は同一PCの再導入も検討しましたが、いろいろ調べているうちに「ファンレス」で「それなりの性能」を持つPCが見つかりましたので、それをベースにシステム構成を見直しました。
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config2016-10
こちらが現在の構成。今回のポイントはDS57Uとnano iUSB3.0の導入。

DS57UはCPUのパフォーマンスがDE3815TYKHEに比べて高いため、CD吸出しやWindows Media Playerを使用した際にCPU使用率が30[%]前後になるという現象も発生せず、快適です。
また、蛇足ですがDS57Uはグローバルサイトに「24/7 Certified」(24時間、7日間ということで連続使用にも対応できる)「Operable in 0~40℃」と記載があったり、シリアルポート(しかも設定によりRS422/485にもなる)があったりするので、それなりのSSDを搭載してFA用途で使用するのも好適と考えます。
当方では吸出し用PCが2度故障したということを考えると、機器の選定時は耐久性も大事なポイントになるため、その点でも安心して使用できそうです。

hub
nano iUSB3.0が正しく導入されると、デバイスマネージャ上では普通のUSB2.0ハブとして振舞います(USB2.0ポートに接続した場合)。また、nano iUSB3.0は電源装置としての役目も果たしますので、今までBDドライブ用に使用していた電源装置はHub用の電源に転用。

nano iUSB3.0導入による結果の違いはもう少し時間をかけて検証する予定なので、後日掲載することになるかと思います。

regedit
実はDS57UにWindows 7 Professional 32bit (手持ちのOSが32bitであることが、後継機であるDS67Uを導入しなかった最大の理由)を入れた際に音を聴いた感じがなかなかよかったため、さほど設定に手は加えていません。
主なレジストリの変更は、PrefetchとSuperfetchの無効化。

task
タスク面ではメンテナンス関係タスクの無効化のほか、カスタマーエクスペリエンス関係のタスクも無効化しました。

net
今回の調整ポイントは、LANアダプタの送受信バッファサイズ調整。当方の環境では、値が小さいほど軽い音になり、大きいほど低域寄りの音になるほか、大きい場合は聞き疲れする音になってしまうため、この設定を採用しました。
他のPCでも、ネットワークオーディオ用として使用する場合は、ネットワークアダプタの調整可能な範囲で設定の変更を試す価値があると思います。

dbpset
CD吸出し用のソフトウェアは、引き続きdBpowerampを採用。設定も無償で使用できる範囲にとどめていますが、これで十分な音を得られます。なお、CommunicationをWindows Internalに変更した場合は音のアタックや立ち上がりが鋭くなるが、やや雑な鳴り方をする音の傾向となりましたので、こちらも引き続きSCSI Pass Throughを採用。

taskman
あとは吸出し作業実行の際にタスクマネージャでこのレベルまでタスクを減らせば完了(cmdB2.exeは、Explorer.exe終了時に必要なアプリケーションを起動するための自作ランチャ)。

これにより、現時点では音のバランスがよく聞き疲れしにくい音が得られたものと判断しています。