けものが「人間」に近づいた日

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ついに「あまぞんちほー」から、発注していた「オフィシャルガイドブック」の第六巻が届いてしまった。第一話から第十話までの内容を総括する約48分に何が詰め込まれていたのか?以下、本所的な観点でみた所感を記す。
(記載内容のコンセプトは以前の書き込みに準じます。)

第十一話から第十二話にかけて、物語的にいう「けもの」たちは群れをつくり、各々の特技を活かして一つの目的に向かい行動を起こしました。また、「パークの危機」から救われたあとに共同で「イベント」の準備をし、それを楽しみ、撤収まで行ないました。当初は別々に時間を過ごしていた者たちが小さなペア・トリオを組んで目的を達成できるようになり、その組み合わせがさらに広がって大きな集団で一つの行動を起こしました。
これこそが、本所で触れてきた「ヒト」と「人間」の違い。ヒトのような姿になった生き物たちがより「人間」に近づいた瞬間といえます。また、「カバ」さんの発言内容も当初の「他人に頼ってはだめ」から「困ったら頼ってもよい」に変わっていたのもポイント。この変化は大きな意味を持つと思います。

また、この話では「ヒト化したヒト」から「ヒト」への変化が発生しているので、その場に居合わせた者たちはヒトというものを初めて見ることになりました。その現場に居合わせた者たちからすれば驚きの光景になりますが、ここでもう少しヒトの行動に注目してみましょう。
今回、ヒト代表?の「かばん」さんが木に登りました。一文で書けば何でもないことなのですが、当初は木に登ることすら満足にできなかった「かばん」さんが努力して、かなり高い木にも自力で登れるようになったいうことがポイントです。とりあえず、ヒトは普通に生活している限り木登りができなくても問題なく生きることができます。その一方で、野生の動物では「生きるために必要な能力を身につける」ことはあっても「(生活や行動の幅を広げるために)自らの意思で、できないことができるようになるように努力する」ことはあまりないと思います。
そういう意味で「自ら考え、努力する」という行動ができるのはヒトの特権だと思うので、努力することをあきらめる、惜しむのはもったいないことなのかもしれません。

2017年3月29日の第十二話初回放送から遅れること約五か月。やっと動画視聴が追いつきましたので、これからは他所に記載された所感や制作サイドの話などにも目を向けて、より深く味わっていこうと思います。