データの多重バックアップ

何でもデータとして存在するようになってきた現代において、そのデータをいかにして安全確実に保存するかというのは重要なテーマです。そこで、今回は本ウェブログ管理者が採用しているバックアップの方法を簡単に紹介してみます。


元となるデータは、上図左側にある「メインPC」と「TS-119」に格納されています。そうして、定期的にそれらのデータを「TS-231+」へ転送・同期することによりバックアップを確保するようにしています。
参考までに、この「TS-231+」はRAID1により内部でミラーリングされています。

しかし、それだけでは不十分というのが本所での考え方。当方では、TS-231+にまとめられたデータを定期的に丸ごと外付けの固定ディスクへバックアップ。つまり、「バックアップのバックアップ」を確保するようにしています。
さらに万全をきたすため、この固定ディスクはバックアップ作業時以外、USBケーブルと電源ケーブルを接続先から切り離し、万一「電源系統に直撃雷、または誘導雷が流入したとしても物理的に系統から切り離されているので、それによる障害からデータを守る」施策も併用しています。

最低限必要なのは、「バックアップは複数持つ」ということ。過去には機器故障が原因ではありませんが「メインデータ」と「バックアップデータ」が同時に失われたため、「バックアップのバックアップから復元した」という経験があるので、これは必須と考えます。
そうして、可能であればそれらの機器を定期的に更新すること。経年による障害の発生からデータを守れる可能性が高まりますし、システム全体の格納容量を見直すきっかけにもなります(この場合、初期故障からデータを守るために、旧機器はしばらく外した状態で保管することを推奨)。

これに関連し、手持ちのモバイル機器に保存されているデータもきちんとバックアップすることも忘れないようにしたいところ。たとえば、子どもさんの成長記録を内部メモリに保存した状態で機器を落下・水没させて再起不能となった場合、データを取り出す術がなくなりますので、そういう観点からもバックアップの重要性を理解した上で施策を実施していただければと思います。